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特集 002 / 作り手

つくる人の手跡

金工室・まどいを訪ねて。手の動きと道具の音から、真鍮の器が生まれるまでをたどります。

金槌で真鍮板を成形する作り手

同じ音が、少しずつ変わる

金槌が真鍮に触れる音は、形が立ち上がるにつれて高く、短くなっていきます。金工室・まどいでは、その音と手に返る感触を確かめながら、打つ場所を少しずつ移します。

消しすぎない槌目

表面を均一に整えれば、工業製品のような滑らかさに近づけられます。けれど、ここでは手で打った痕跡をわずかに残します。光を受けたとき、その凹凸が器の表情になるからです。

槌目が見える真鍮の豆皿

使う人へ渡してから

完成は、工房を出るときではありません。手で触れ、洗い、乾かすたびに色が変わり、その人の暮らしに合う表情へ育っていきます。

つくる手の痕跡と、使う手の時間が、一つの道具に重なっていきます。